


∩・∀・)こんにちは~筋肉料理人です!
皆さん、お元気ですかあ~
6月最後の週末になりましたね。この時期、佐賀県、福岡県をまたぐ筑後川の河口から少し遡った地域では、エツという魚が食べられます。エツは普段は有明海に生息していますが、5~7月に産卵のため、筑後川をさかのぼります。ちょうど今自分がエツの漁獲期で、佐賀県側の大川や、福岡側の城島、柳川の料理屋さんで食べることができるし、地元の魚屋さんの店頭にも並びます。

エツは上の写真のような、ナイフみたいな形をした魚です。熱帯魚に詳しい方なら、こんな形をした熱帯魚がいるのをご存知でしょう。
筑後川のエツには伝承があって、
「昔、みずぼらしいなりをした旅の僧が、筑後川を渡ろうとしたが渡り銭を持っておらず、困っていたところ、貧しいが親切な船頭さんが船に乗せ、川を渡してあげたところ、旅の僧がお礼の代わりに川面の草を千切って川に流すと、草がエツに変わった。この旅の僧が弘法大師だった。」
こんな話を小さい頃から聞かされて来ました。そして、祖母がまだ元気だった頃、私が小学生位の頃までは、家でエツを食べてましたね。

エツは今の時期に食べられる筑後川の幸なんですが、この魚、小骨が多いんですよ。新鮮なら刺身で食べられるし、煮付け、唐揚げ、南蛮漬け等にして美味しいのですが、しっかり骨切りしないと食べられません。それで、一般家庭では敬遠されることが多くなったかなあという気がします。
今日の記事ではエツをたたきと南蛮漬けにしました。そして、
茂安公保存会の会長さんから預かっている走波焼の皿に盛りつけてみました。まずは「エツのたたき」からです。
エツのたたき2人分
1)エツ2尾のウロコを包丁でこすって落とします。
2)頭を切り落とし、腹の底を切り落としてワタを取ります。ワタを取ったら腹腔内と全体を流水で洗います。
3)中骨にそって身を切り取ります(大名おろし)。切った身の腹骨を切り取ります。
4)バットにガリ酢(甘酢生姜の酢)大さじ2、日本酒大さじ2、水大さじ4を入れて混ぜます。これで3)で切り取った身を洗います。洗ったらキッチンペーパーで身を挟み、水分を吸い取ります。※こうすることで身の臭みが抜けますし、殺菌になります。
5)身を皮ごと1~2ミリ幅に切りましょう。みょうが1個、大葉2枚、甘酢生姜少々の千切りと、刻みねぎ少々、白いりゴマ少々をエツの身と混ぜ、小皿に盛り付け、糸切り唐辛子を散らしてできあがりです。

「エツのたたき」の完成です~
しょう油におこのみで山葵を添えて頂きます。新鮮なエツは臭みが無く、旨みがあって美味しいです。薬味と一緒にたたきにすれば、骨も当たりにくいので尚更美味しく感じます。城島は酒処なので、地元の日本酒と一緒にやりたいところですね。

続いて南蛮漬けです。
エツは小骨がある魚なので、エツを簡単に美味しく食べるには南蛮漬けが一番かもしれないです。
エツの南蛮漬け
材料3人分
エツ 3尾
玉ねぎ 1/2個
にんじん 1/4本
ししとう 6本
プチトマト 3個
レモン 適量
片栗粉、塩 適量
A南蛮酢
米酢、薄口しょう油、日本酒、砂糖 各1/2カップ
出汁(和風) 1カップ お好みで調節して下さい
しょうが薄切り 2枚
タカノツメ 1/2本
作り方
1)エツはウロコ、エラを取り、腹を開いてワタをだします。

ワタを取ったら、流水でよく洗います。
2)エツの骨切りをします。エツの身を斜めに1~2ミリ間隔で切れ目を入れます。切れ目は中骨に当たる深さまで入れます。

裏表、骨切りしたら、半分に切ります(唐揚げしやすいように)。
切ったら塩を軽くふり、キッチンペーパーで挟んでおきます。

3)玉ねぎは薄切り、にんじんは細い千切りにします。
切ったらフライパンで軽く炒めておきます(玉ねぎの辛味を抜くため)。

4)南蛮酢の材料Aの米酢意外を鍋に入れ、一煮立ちさせます。

煮立ったら米酢を入れ、とろ火で保温しておきます。
5)エツに薄く片栗粉をまぶし、中温の油で揚げます。

じっくり時間をかけて揚げ、あがったらバットにあげて油きりしましょう。
油が切れたら保存容器に入れ、3)の玉ねぎ、にんじんと、薄切りしたレモンをのせます。これに4)の南蛮酢をかけましょう。

一晩なじませたら皿に盛ります。プチトマト、素揚げしたシシトウを添えて出来上がり。


「エツの南蛮漬け」の完成です!
南蛮漬けにしたエツは骨まで食べられますから、これがエツを手軽に味わうには一番かもしれません。エツって筑後川観光の目玉なんですけど、魚屋さんでは割りと手軽なお値段で買えます。お安いのは骨切りしないといけない魚ってのが一番の理由だと思います。骨切りは面倒ですが、この季節にエツの味を思い出すのは、私も歳をとった証拠かもしれません。たたき、南蛮漬け、両方共いけました。

最高の晩酌つまみ
(・∀・)そんじゃまた~
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