


こんにちは~筋肉料理人です!
今日はしっとりとした和食のレシピを紹介させて頂きます。鶏と茄子の治部煮風です。実は私、ちょっと前から風邪を引いてまして、一昨日など、珍しく晩酌しませんでした。昨日は調子が良くなってきたので、お腹に優しい和食で熱燗を少しやりました。そしたら今日はもう調子良くなっちゃって、朝からすっきりした気分です。
治部煮治部煮(じぶに)は金沢の郷土料理らしいですね。鴨肉もしくは鶏肉をそぎ切りして片栗粉をまぶし、甘めの煮汁で煮たもので、添え物に青味野菜、キノコ、お麩など一緒に煮て作ります。出来上がったら鉢や椀に盛り、わさびを添えて頂きます。治部煮って名前は料理する時、片栗粉をまぶした肉を煮汁で煮るので、煮汁にとろみが付き、煮汁が泡立つときに「じぶぶぶ」という音がする(本当にそんな音がします)からと思っていたんですが、フランス料理のジビエ(狩猟で獲った鳥獣の肉を使った料理)がなまったものという説もあるそうで、時代背景を考えると面白いなあと思いました。
治部煮は鴨肉で作ったら、さぞや美味しいんでしょうが、今日は鶏もも肉と茄子、大ねぎで作ります。煮汁を薄めにして茄子を少し長めに煮て、とろりと柔らかくして頂きます。
鶏と茄子の治部煮風材料 2人分
鶏もも肉 小1枚(200g)
茄子 1本(200g)
大ねぎ 1~2本
塩、片栗粉、わさび 適宜
A
和出汁 1・1/2カップ(300ml)
しょうゆ 大さじ2
みりん 大さじ2
砂糖 大さじ1
日本酒 大さじ2

作り方
1)野菜を切ります。
茄子は5cmの輪切りにしてから、縦方向十字の4等分に切ります。切ったら水に晒しておきます。



大ねぎは5cmのぶつ切りにしましょう。

2)鶏もも肉を切って下味をつけます。
鶏もも肉は5ミリ位の厚さに削ぎ切りします。皮を下にしてまな板に置き、肉の左端から斜めに薄く切るといいです。切ったら塩をほんの少しふり、片栗粉をまぶします。


3)煮汁で煮ます。
鍋にAを入れて煮立てます。煮立ったら2)の鶏肉を広げて入れます。


肉の色が変わってきたら、肉を鍋の端に避け、1)の茄子、大ねぎを加えましょう。

5分ほど沸騰させ、肉に熱が通ったら、一旦取り出します。大ねぎの葉も色が悪くなる前に取り出しておきます。


後は茄子がとろりとなるまで弱めの火で煮込みます。茄子の身のほうを下に向けて煮るといいです。この時、沸騰した泡が「じぶじぶ」と音を立て、ああ~治部煮の音がする・・・そう思いますよ。

茄子がとろりとなり、煮汁が半分ほどに減ったら鶏肉と大ねぎをもどして火を消します。煮汁を馴染ませたら鉢か椀に盛りつけ、わさびを添えます。



「鶏肉と茄子の治部煮風」の完成です!
片栗をまぶして煮た鶏肉はしっとりとして、薄く切ってますが旨味はしっかり残り、わさびを少しのせて食べると美味しいです。つるりとした食感、鶏ももだから肉に弾力もあり、薄味にわさびの絡みが爽やかに効いています。そして、とろりと煮えた茄子がまた良かったですねえ。大ねぎも甘く、柔らかく仕上がっていました。病み上がりなのでこれを肴に熱燗を舐めるように頂くと、体が芯まで温まり、ぐっすりと眠れましたよ。やっぱ和食のツマミは体に優しくていいですね。

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